中古のアウトランダーPHEVを10万kmで買った記録|GG2Wのバッテリー容量を2年追いかけて、無償交換に届かなかった話

黒いアウトランダーPHEV GG2Wの外観

2019年9月、走行10万km超えの中古アウトランダーPHEVを買いました。2013年式のGG2W、ブラック、Gナビパッケージ。

なぜ10万kmの電気自動車を買う気になったかというと、理由はひとつです。

🔴 駆動用バッテリーの容量が70%を下回れば、メーカー保証で無償交換になる。そこに賭けたからです。

結論から書きます。2年かけて追いかけて、届きませんでした。

黒いアウトランダーPHEV GG2Wの外観
2013年式のアウトランダーPHEV、GG2W。
目次

いくらで買ったか|アウトランダーPHEVの中古車、支払総額140万円の全内訳

先に、いちばん具体的なところから。

正直に書くと、私はずっと「100万円くらいで買った」と記憶していました。今回この記事を書くために見積書を引っぱり出して、140万円払っていたと知りました。

2019年8月のアウトランダーPHEV中古車の見積書。支払総額1,407,616円
2019年8月9日の見積書。車台番号だけ伏せています。
項目金額
車両本体価格1,199,000円
自動車税(7か月)23,000円
自動車重量税20,000円
自賠責保険料(25か月)26,680円
検査・登録手続代行37,584円
納車準備費用21,600円
🔴 車検・点検費用51,948円
ETCセットアップ4,320円
希望ナンバー10,584円
検査・登録費用(法定)1,800円
リサイクル料金11,100円
現金販売価格🔴 1,407,616円

車両本体が約120万円、諸費用が208,616円。諸費用だけで車両本体の17%が乗っています。

いちばん大きいのが車検・点検費用の51,948円。この個体は車検が残っていなかったので、そのぶんが丸ごと乗りました。中古車を探すときに「車検2年付き」と書いてある個体が割高に見えるのは、だいたいこの5万円が中に入っているからです。

買った個体は、こういう車でした。

型式DLA-GG2W(2.0L
年式2013年(H25)
グレードGナビパッケージ
走行距離🔴 102,960km
ブラック
装備衝突軽減ブレーキ(FCM)/レーダークルーズ/レーンキープ(LDW)/純正SDナビ/フルセグTV/DVD再生(走行中OK)/Bluetoothオーディオ/バックカメラ

条件は「希望ナンバーあり・車庫証明の代行なし・保証なし・神戸市の店舗で納車」。この「保証なし」が、あとで効いてきます。

🔴 アウトランダーPHEVの中古に、7人乗りはありません

🔴 ひとつ補足しておくと、この世代のアウトランダーPHEV(GG2W/GG3W)は5人乗りです。中古で7人乗り(3列シート)を探している人は、この型では見つかりません。ガソリンのアウトランダーには3列シートの設定がありますが、PHEVは別物です。現行型の設定については、三菱の公式で確認してください。

中古のアウトランダーPHEVを買うときの注意点|私が販売店に確認した2つ

契約前に、販売店へメールで2つだけ確認しました。いま思っても、この2つで正解でした。

① メンテナンスノートはあるか

整備記録簿があると書いてあっても、メンテナンスノートが揃っているかは別の話です。🔴 駆動用バッテリーの交換を保証で受けるときに、これが要ります。「あります」という返事をもらってから進めました。

② 充電ケーブルは付いてくるか

返ってきた答えがこれです。

充電ケーブルは200V対応のみになります。100V対応のケーブルは純正で50,000円程度で販売されております。

🔴 中古のPHEVには、200Vのケーブルしか付いてこないことがあります。自宅に200Vの充電設備がある人はいいのですが、旅先や実家でコンセントから充電したい人は、100V用を別に5万円で買うことになります。車両価格の話ばかり見ていると、ここは抜け落ちます。

なぜ10万km超えを買えたのか|アウトランダーPHEVのバッテリー保証は「8年16万km・70%未満」

🔴 そもそも、持ち出しゼロで買えました

もうひとつ、決め手がありました。当時こう書いています。

EV系の車は、バッテリーの寿命を懸念するのか、値崩れが激しい傾向にあるようです。1回の充電で今の職場なら往復ほぼ無給油で走れそうなことや、CX-3を売却して、200Vの充電工事をしても、持ち出しなしで買い替えれそうなので決断。

🔴 前に乗っていたCX-3の売却額で、車両代も200Vの充電工事費もまかなえた。つまり財布からは1円も出ていません。

PHEVは値崩れが激しい。バッテリーの寿命を心配して敬遠される中古車だからです。その値崩れが、買う側から見ると好条件になる。ここが狙い目でした。

ちなみに、この車に初めて乗ったのは三菱ディーラーの1泊2日の体験モニターでした。四国の祖谷温泉まで行って、そこで好印象を持っています。何年も前の試乗が、中古車選びにつながった形です。

紅葉の渓谷に停めた黒いアウトランダーPHEV。2014年11月、四国の祖谷
2014年11月、四国の祖谷。三菱の1泊2日体験モニターで借りたアウトランダーPHEVです。ナンバーは伏せています。
アウトランダーPHEVのフェンダーに付いた「EV」のエンブレム
同じときの1枚。フェンダーの「EV」。この5年後、自分で同じ色の中古を買うことになります。

見た目については、正直こう書いていました。

旧型の中古車なんで、フェイスが間抜けですが、ルックスで選んだわけではないので気にしません。

そして、保証

そのうえで、この車を選んだいちばんの理由が保証です。

三菱自動車の公式ページに、こう書かれています(17型より以前のモデル)。

  • 🔴 初度登録後8年以内/走行16万km以内
  • 🔴 駆動用バッテリー容量の70%を下回った場合に、無償で修理・交換
  • 対象型式:GG2W-00***** ~ GG2W-03*****
  • ⚠️ バッテリー容量の測定は、販売会社のサービス工場などで「有償にて」承る

私が買った個体の車台番号はGG2W-000****対象範囲のど真ん中です。2013年式なので、8年の期限は2021年。買った時点で、残り2年ありました。

つまり、こう考えたわけです。

10万km走った2013年式なら、2年のうちに70%を切るだろう。切れば新品のバッテリーが無償で載る。そうしたら、あとは乗りつぶせばいい。

これは後知恵ではありません。自宅の充電設備が完成した日に、私はこう書いています。

さっそく、深夜電力料金になる23時に充電開始。満充電での走行可能距離は51kmでした。まぁ、こんなもんでしょう。これから毎晩充電してバッテリーを酷使します。

🔴 「酷使します」。2019年10月5日の時点で、狙いを隠してもいませんでした。自宅に200Vを引いたのも、半分はこのためです(→ 自宅に200Vコンセントを増設した話)。

🔴 保証の継承は、自分で手続きします

ただし、販売店は「保証なし」で納車してきます。ここが中古PHEVの落とし穴です。

販売店からの説明はこうでした。納車後に自分で三菱ディーラーへ持ち込み、12か月点検とバッテリー容量の測定を受ける。それでメーカー保証を継承できる、と。

買った店が保証してくれるわけではない。自分で動かないと、保証は付いてこない。ここは知らずに買うと詰みます。

アウトランダーPHEV(GG2W)のバッテリー交換費用|「駆動用」と「12V補機」は別物です

ここで一度、整理しておきます。アウトランダーPHEVで「バッテリー交換」と言うとき、まったく違う2つの話が混ざります。

  • 🔴 駆動用バッテリー(走るための大きいほう)……この記事で追いかけているのはこちら。容量70%未満なら保証で無償交換
  • 🔴 12V補機バッテリー(普通の車と同じ、電装品を動かす小さいほう)……こちらは消耗品で、自費

正直に書いておきます。私は駆動用バッテリーの交換をしていません。70%を下回れなかったからです。だから「保証が切れたあと、自費で駆動用を替えるといくらか」は、自分の実費としては書けません。

調べた範囲でも、駆動用バッテリーを保証外で交換した場合の金額は、公表されていません。ディーラーで見積もりを取るしかない、というのが実際のところです。中古で買うときに「壊れたら替えればいい」と考えるのは危ない、というのはこの一点からも言えます。

一方で、12V補機バッテリーのほうは相場が見えています。ディーラーで純正品に替えると6万円近い見積もりになるという話が複数出てきます。こちらは普通のバッテリーと同じで、自分で替えたり、社外品を使ったりで下げられます。

⚠️ 「アウトランダーPHEV バッテリー交換費用」で検索して出てくる金額は、たいてい12V補機バッテリーのほうです。駆動用の話と混ぜて読むと、判断を間違えます。

アウトランダーPHEVのバッテリー容量の確認方法|ヤフオクの「ハイブリッドモニター」で毎日見る

さて、70%を切るのを待つとして、いま何%なのかが分からないと話になりません。

ディーラーで測ってもらう手はありますが、測定は有償です。毎月測るわけにはいきません。

🔴 そこで導入したのが、ヤフオクで個人の方が出している「ハイブリッドモニター」です。アウトランダーPHEV専用で、OBD2に挿すだけ。カーボン調の小さな箱に液晶が付いています。

ハイブリッドモニターの表示。駆動用バッテリー残存容量78%
買って2か月後、2019年11月25日。残存容量78%。

表示されるのはこのあたりです。

  • SOC(いまの充電量。写真の上段左の数字)
  • 🔴 SOH=駆動用バッテリーの残存容量(上段右の数字。この記事で追いかけるのはこれ)
  • バッテリー電流/エンジン冷却水温/駆動用バッテリー電圧(下段)

値段は7,000〜8,000円ほど。GG2W/GG3W用と、現行のGN0W用があります。個人出品なので在庫は流動的で、いまはYahoo!フリマにも出ています。ディーラーで1回測る費用を考えれば、すぐ元は取れます。

2年間の記録|アウトランダーPHEVのバッテリー劣化は、こう進んだ|バッテリー寿命の実測値

ここからが本題です。2019年11月から2020年9月までの、実測値そのものです。

日付残存容量そのとき書いていたこと
2019年11月25日78%買って約2か月
2019年11月29日77%
2019年12月19日76%
2020年1月28日75%「4か月で5%減少傾向」
2020年2月26日74%
2020年3月3日73%「74%から1週間足らずで1%減」
2020年4月7日72%「あと一息」
2020年6月10日71%「テレワークで全然車に乗らなくなって期限切れを心配」
2020年6月30日🔴 70%🔴 「ついに王手!」
2020年8月19日69→68%「お盆休みに69になったと思ったら、昨日、早くも68」
2020年9月15日🔴 67%「今度の週末、ディーラーの点検」
ハイブリッドモニターの表示。駆動用バッテリー残存容量75%
2020年1月28日、75%。4か月で5%減っていました。

きれいに減っていきます。ほぼ毎日、自宅で普通充電しながらの通勤使用です。

面白いのは気温との関係で、冬は下がり方が速く、暖かくなると鈍ります。2020年6月には「暖かくなるとやっぱりバッテリーの性能は上がる感じですね」と書いていました。

ハイブリッドモニターの表示。駆動用バッテリー残存容量70%
2020年6月30日。ついに70%。この日は「王手」と書いています。

そして70%。保証の基準が「70%を下回った場合」なので、あと1%。ここまで来れば、と思っていました。

ハイブリッドモニターの表示。駆動用バッテリー残存容量67%
2020年9月15日、67%。基準を3%も下回っています。

9月には67%。基準を3ポイントも下回りました。10月の12か月点検で測ってもらえば、無償交換のはずでした。

🔴 そして測ったら、72.5%に戻っていました

ディーラーで測ったバッテリー容量の測定結果。72.5%
ディーラーの測定結果。72.5%。

2020年10月、ディーラーで12か月点検とバッテリー容量の測定を受けました。

結果は、72.5%。

入庫前にモニターが示していたのは67%です。それが、点検が終わったら72%になっていました。

そのとき、こう書いています。

容量測定の際に完全放電するらしいので、それによって容量にすると5%ほどバッテリーが回復するということかも。実際、今朝の通勤で会社到着時のバッテリー走行可能距離が増えていたし、回生エネルギーによる充電効率がよくなっていることを実感した。

🔴 測るという行為そのものが、バッテリーを回復させてしまう。

これは、狙っている側からすると相当きつい話です。しかも測定は有償。お金を払って測って、その結果、基準から遠ざかる。

正直に書くと、私はこの点検の前に小細工もしています。

今日から点検日までは、普通充電せずチャージモードで充電して、容量を減らそう。

それでも、届きませんでした。

そのときの感想が、これです。

問題は、残り半年で次の容量測定時に70%を下回れるかどうか。かなり微妙な感じ。

アウトランダーPHEV GG2Wのカスタム|私がやったのは、この5つ

2年しか乗っていませんが、ひととおり手は入れました。大がかりなものはありません。安く、自分でできる範囲のものばかりです。

  • 🔴 シートヒーターの取り付け……アリババで買った中華製の激安品。スイッチは内装に埋め込み(穴に落とすこと数回
  • ハンドヒーター兼足元ヒーター……同じくアリババ。シガーソケットから電源を取って、両面テープで貼っただけ。音は静かでそこそこ暖かい
  • ボンネットエンブレムとリアエンブレムの交換……これもアリババの激安品
  • 外部入力(音声)の増設
  • ホイールをデリカのものに

純正ナビはロックフォード(Rockford Fosgate)でした。リコールでナビが交換対象になって新品に載せ替えてもらったのですが、スピーカーはそのままだったので、音は変わらずでした。

🔴 いま思うと、GG2Wは「いじって遊べる中古PHEV」でした。10万km超えで買値も安いので、失敗しても痛くない。この安心感は、新車では手に入りません。

電費の実際|フル充電で48km、冬は15kmのことも

アウトランダーPHEVのメーター。EV走行可能距離50km、走行105,396km
EV走行可能距離50km台。10万km走った個体でも、これくらいは出ます。

バッテリーの話ばかりでは実用が見えないので、10万km走った2013年式PHEVの電費も書いておきます。

  • 🔴 フル充電でEV走行可能距離48〜50km台
  • 通勤は片道22〜23km会社に着いた時点で20km残っている
  • 🔴 冬はひどいと15kmまで落ちる
  • 満充電の表示は毎回違う(同じ充電をしても数字が動く)

つまり片道23kmの通勤なら、10万km超えの個体でも往復ぜんぶ電気で走れます。これは正直、買う前の想像より良かった。

🔴 冬に減りが激しくなる。原因は3つ考えられました

自分で取り付けたシートヒーターのスイッチ
自分で付けたシートヒーターのスイッチ。穴に落とすこと数回。

2019年12月、こう書いています。

バッテリーの減りが激しい。夏場は通勤片道で20km以上残っていたのに。気温のせいか、シートヒーターのせいか、バッテリーの劣化のせいか。

この冬、シートヒーターを自分で取り付けています。私の個体はいちばんの初期型で、シートヒーターが付いていませんでした(最初のマイナーチェンジで標準装備になったはずです)。

🔴 付けた目的は、電費でした。当時こう書いています。

みんカラの先人達の投稿を読んでいると、冬場は電費を稼ぐためエアコンは入れずに厚着してシートヒーターでがまんするらしい(笑)じゃぁシートヒーターない人はどうすんの? ということでアリババで調達しました。運転席、助手席ペアで、送料込みで$28。やすっ!

エアコンの暖房は電気を大きく食う。だから車内全体を暖めるのをやめて、体に触れているところだけ電熱で暖める。PHEVやEVでは定番の考え方です。

⚠️ ただし、結果として冬の減りは激しくなりました。上の12月の投稿で「気温のせいか、シートヒーターのせいか、バッテリーの劣化のせいか」と自分で書いているとおり、原因を切り分けられていません。「エアコンより省エネ」は理屈としては正しいはずですが、私の使い方では、はっきり得をしたとは言い切れませんでした。

ちなみに翌月には、ハンドヒーター兼足元ヒーターも付けています。こちらはアリババで買って、シガーソケットから電源を取って両面テープで貼っただけ。音は静かで、そこそこ暖かいものでした。

手放した日|8年の期限が切れる前に

桜の下に停めた黒いアウトランダーPHEV
2020年4月、恒例の撮影スポットで。

その後も乗り続けましたが、2度目の測定で70%を切ることはありませんでした。

アウトランダーPHEVのメーター。走行111,111km
2020年7月、111,111km。
アウトランダーPHEVのメーター。走行120,000km
2021年5月、120,000km。「さすが日本車、ノントラブルです」

12万km。最終的な引渡し時の走行距離は122,174km。買ったときが102,960kmなので、2年で19,214km乗りました。そしてこの間、故障はゼロです。リコールでナビを交換してもらった以外、トラブルらしいトラブルはありませんでした。

2021年8月、決断しました。そのとき書いた文章がこれです。

ランダー君、バッテリーが無償交換になれば乗りつぶすつもりでしたが、この9月の車検前にお別れすることになりました。初めての電気自動車でしたが、いい車だと思います。なめらかな加速と瞬発力はモーター車ならではのものでした。

🔴 2013年式の8年の期限は、まさにその2021年でした。車検を通してもう2年乗るか、期限が切れる前に手放すか。後者を選びました。

売却は楽天Carオークション。検査に立ち会って、2021年8月3日にオークションにかけています。

🔴 楽天Carオークションは、どういう流れだったか

せっかくなので、売り方のほうも書いておきます。身構えるようなものではありませんでした。

  • やることは、通常の中古車査定と大して変わりません。検査員と称する人が査定に来る、それだけです
  • 🔴 最低落札価格を自分で指定できます。そこに届かなければ、売らなくて構いません
  • ⚠️ ただし、指定した額に届いた場合は、絶対に売らなければなりません。「思ったより安かったからやめる」はできない、というルールでした
  • 指定された時刻になると、ネットでオークションの画面が見られます。自分の車の値が競り上がっていくところが、そのまま流れます

🔴 結果は、車買取店で出してもらった査定額より、数万円高く売れました。

売買契約書に残っている数字は、こうです。

項目金額
売買金額(総額)🔴 633,000円
 うち 自動車税(重量税含む)未経過分相当額23,000円
オークション手数料−22,000円
振込額🔴 611,000円
引渡し時の走行距離122,174km
申込日2021年8月4日

🔴 140万円で買って、2年乗って、63万3千円。手数料を引いた手取りが61万1千円です。

2年で約77万円が消えたことになりますが、そのあいだ19,214km を、ほぼ電気だけで走っています。ガソリン代がほとんどかかっていないぶんを考えると、悪い買い物ではありませんでした。

差は数万円なので、劇的とまでは言いません。ただ、1社に査定してもらって、その額で売るのと比べて、複数の店が競った結果として値が付くのは確かです。10万km超えの、値の付きにくい個体ほど、この差は出やすい気がします。

そして何より、自分の車が競り上がっていくのを画面で見るのは、単純に面白い。最低落札価格を決めるところで一度腹をくくれば、あとは眺めているだけです。

引き取られていく日の、黒いアウトランダーPHEV
2021年8月20日の朝。引き取られていくところ。

最後の日に、こう書いていました。

今朝、ランダー君が引き取られて行きました。行き先が大阪港ってなってたんで、ひょっとすると東南アジアにでも売られるんだろうか? 新天地で…

次の相棒はジムニーJB64でした。そしてその4か月後、そのジムニーに250万円という値が付いて、私の箍が外れます——という話は、別の記事に書いています。

5年後、同じモニターをGG3Wに付けました|アウトランダーPHEV GG2WとGG3Wの違い

後日談があります。

2026年のゴールデンウィーク直前、私はまたアウトランダーPHEVを買いました。今度はGG3W。2019年式、走行3.6万km。

🔴 そして、あのハイブリッドモニターを捨てずに取っておいたので、付け直しました。GG2WとGG3Wは同じ世代なので、そのまま使えます。

表示された残存容量は、83%。

GG2WGG3W
年式2013年2019年
排気量2.0L2.4L
買ったときの走行🔴 102,960km🔴 約36,000km
買った時期2019年9月2026年GW直前
残存容量🔴 78%(買って2か月後)🔴 83%

同じ道具で測った数字なので、そのまま比べられます。7年落ち10万kmと、7年落ち3.6万km。走行距離の差が、そのまま5ポイントの差になっていると読めます。

いまのGG3Wの話はアウトランダーPHEVで車中泊してみたに書いています。

中古のアウトランダーPHEVを買うなら|2年乗って分かったこと

  • 🔴 バッテリー保証は「初度登録後8年以内・16万km以内」「容量70%未満」で無償交換。買うなら初度登録から何年経っているかを最初に見る
  • 🔴 保証は自動では付いてこない。「保証なし」で納車され、自分で三菱ディーラーへ持ち込んで12か月点検+容量測定を受けて継承する
  • 🔴 容量の測定は有償。しかも測ると回復する。狙って測っても、思ったようにはいかない
  • メンテナンスノートの有無を必ず聞く。バッテリー交換のときに要る
  • 🔴 充電ケーブルは200Vのみのことがある。100V用は純正で約5万円
  • 諸費用は車両本体の17%乗った。車検なしの個体は、車検・点検で約5万円
  • 10万km超えでも、EV走行可能距離は48〜50km。片道23kmの通勤なら往復とも電気で走れる
  • 冬は15kmまで落ちることがある。シートヒーターなど電熱系を足せば、さらに減る
  • 2年・19,214km乗って、故障はゼロだった
  • 🔴 「バッテリー交換費用」は、駆動用と12V補機で別の話。検索で出てくる金額はたいてい12V補機のほう
  • GG2W/GG3Wは5人乗り。この型に3列シートはない

最後にひとつだけ。

🔴 「バッテリーが無償交換になったら乗りつぶす」という買い方は、成立しませんでした。モニターの値は確かに67%まで落ちたのに、正式な測定では72.5%。2年かけて、1回も基準を下回れなかった。

それでも、後悔はしていません。10万km走った電気自動車が、2年間ノントラブルで、毎日の通勤を電気だけで走ってくれた。賭けには負けましたが、車としては当たりでした。

だから7年後、また同じ車を買っているのだと思います。

🔴 余談:この記事は、Instagramの投稿から書きました

最後に、車と関係のない話をひとつ。

この記事に出てくる残存容量の数字は、ぜんぶ当時のInstagramの投稿から拾いました。78%、77%、76%……と、モニターの写真を撮ってはその日のうちに上げていただけです。記録を残そうと思って撮っていたわけではありません。

それが7年後に、日付つきの実測データとして残っていた。買値も、メールの見積書が残っていたから分かりました。自分の記憶は「100万円くらい」で止まっていたのに、です。

🔴 車をいじる人は、こまめに撮って、こまめに上げておくといいと思います。そのときは何の意味もない1枚でも、年数が経つと、それ以外では絶対に手に入らない記録になります。

この車の前後に乗っていた車

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