2019年、中古のアウトランダーPHEVを買うのに合わせて、自宅のガレージに200Vの充電コンセントを増設しました。
かかったのは工事費7万円。これとは別に、部品はAmazonで自分で買って、電気屋さんに渡しました。

🔴 そして、いちばん書いておきたいのはこれです。
充電設備の工事費には、補助金が出ます。私はそれを知らずに工事してしまい、1円ももらえませんでした。
自宅にEV充電設備を付けた費用|200Vコンセント増設の工事費7万円と、部品代14,100円
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 🔴 工事費 | 約70,000円(電気工事店に支払い) |
| 部品代 | 約14,100円(Amazonで自分で購入。現在価格) |
| 合計 | 🔴 約84,100円 |
よくある「EV用コンセントの設置は10万円前後」という相場からすると、やや安く済んだほうだと思います。部品を自分で買ったぶんと、引き込みからコンセントまでが近かったぶんが効いています。
買った部品は3点|EVコンセント設置の費用を下げるため、Amazonで自分で買って渡した
業者にまとめて頼むと、部品も向こうが用意して、その分の利益が乗ります。自分で選んで買って、現物を渡すという形にしました。
⚠️ 先に書いておくと、これは工事店が了承してくれる場合だけです。「持ち込み部品は不可」という店もあります。最初に「部品はこちらで用意していいか」と聞いてください。
① EV・PHEV充電用の200V屋外コンセント
パナソニックのWK4322S。「EV・PHEV充電用」と明記された屋外用のコンセントです。
普通の200Vコンセントと何が違うかというと、充電ケーブルのプラグを抜けないようにロックできることと、屋外で雨がかかる前提の作りになっていることです。ここをケチって普通の防水コンセントにするのは、やめたほうがいいと思います。
🔴 ② タイムスイッチ|深夜電力の時間だけ充電する
パナソニックのTB172N。AC200V用、24時間式、1回路のボックス型タイムスイッチです。

🔴 これを入れたのが、いちばんの正解でした。
狙いは深夜電力です。帰ってきてすぐ挿しても、タイムスイッチが入れた時間にならないと充電が始まりません。電気の単価が安い時間帯だけで充電が回るようにしておけば、「挿すのを忘れる」も「うっかり昼間に充電する」も、両方なくなります。
車側のタイマー機能でやる手もありますが、コンセント側で切ってしまうほうが確実です。車を替えても設定が生き残ります。
③ 漏電ブレーカー
パナソニックのBJS2032N。2P2E、20A、感度電流30mA。
屋外で200Vを扱うので、この回路専用の漏電ブレーカーを入れます。ここは電気工事店の指示どおりのものを買うのが確実です。容量(20A)と感度電流(30mA)は、必ず工事店に確認してから注文してください。
電気工事店はどう探したか|県の電気工事工業組合に投げた
「近所の電気屋さん」と言っても、EV用コンセントをやったことのある店かどうかは、外からは分かりません。
🔴 私がやったのは、県の電気工事工業組合の窓口に問い合わせるという方法でした。奈良県の場合は「でんき工事ホームセンター」という受付窓口があります。
2019年9月2日に返ってきたメールが、これです。
先日お問合せいただきました、電気自動車の充電用コンセント工事の見積りですが、三郷町の電気工事店に手配いたしました。後日 工事店より連絡が入るようになりますので、現場調査等の日程調整をしていただければ結構かと思います。
問い合わせを1本入れるだけで、地元の工事店を手配してもらえます。そのあとは工事店から連絡が来て、現場調査に来てもらって、見積もりという流れです。
🔴 自分で電気屋を探して回るより、これがいちばん早いと思います。電気工事工業組合は各都道府県にあります。
アウトランダーPHEVを自宅で充電するための工事の中身|配線は5m、でもブレーカーの容量アップが要った
うちの場合、条件はかなり良いほうでした。
- ガレージのコンセントを付ける位置の、ちょうど対角線のところに電気の引き込みがある
- そこで分岐して配線するだけ。距離にして5mほど

配線が短ければ、それだけ工事は安くなります。「引き込みからどれだけ離れているか」が、見積もりを大きく動かします。
🔴 見落としていたのは、ブレーカーの交換でした
ところが、話はそれだけでは終わりませんでした。
🔴 200Vの回路を分岐して足すために、ブレーカーの容量アップが必要になり、ブレーカーそのものを交換しています。その費用も、7万円の工事費の中に含まれていました。
これは、事前にはまったく想像していませんでした。「コンセントを1個増やすだけ」のつもりでいると、ここで金額が動きます。
⚠️ これから付ける人は、見積もりのときに必ず聞いてください。
- いまの契約容量のままで足りるのか
- 主幹ブレーカーの交換が要るのか
- 要るなら、その費用は見積もりに入っているのか
家の電気の使い方によっては、電力会社との契約そのものを見直すことになる場合もあります。
🔴 うちは条件が良かっただけです。ふつうはもっとかかります
ここまで読んで「7万円で付くのか」と思われると困るので、正直に補正しておきます。
🔴 うちが安く済んだのは、ガレージのすぐ対角線のところに電気の引き込みがあったからです。そこで分岐して5m引くだけで届きました。これはかなり恵まれた条件です。
ふつうの家は、こうはいきません。宅内の分電盤にある空きブレーカーから、200Vの配線をガレージまで引くことになります。すると、こういう作業が乗ってきます。
- そもそも分電盤に空きがあるかを確認する
- その回路を200V用に変える
- 🔴 分電盤からガレージまで配線する。ここに室内の配線工事が入る
🔴 室内を這わせるぶん、手間も距離も増えます。正確な相場は家によるとしか言えませんが、一声10万円くらいは見ておいたほうがいいと思います。そういう家のほうが、たぶん多いはずです。
逆に言えば、見積もりを取る前に自分で確認できることがあるということです。電気の引き込みがどこから来ていて、車を停める場所からどれだけ離れているか。ここを見ておくだけで、出てくる金額の見当がつきます。
🔴 いちばんの後悔|EV充電設備の工事費には補助金が出る
ここからが本題です。
🔴 私は、補助金の制度があることを知らずに工事しました。だから1円ももらっていません。
いま調べたら|戸建ての充電用コンセント新規設置に5万円
あらためて調べ直しました(2026年8月時点)。
- 経済産業省の「クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てん設備等導入促進補助金」(いわゆるCEV補助金)が、設備費と工事費の一部を補助する
- 🔴 令和7年度の補正予算で、戸建て住宅の充電用コンセントに特化したメニューができた。新規設置に5万円の定額補助。2026年3月31日から申請受付
- V2H(車から家へ給電する設備)は別枠で、個人宅は機器費1/2(上限75万円)+工事費1/1(上限55万円)=最大130万円
- 窓口は一般社団法人 次世代自動車振興センター(CEV-PC)。先着順で、予算がなくなり次第終了
- 自治体が上乗せしている場合もあるので、お住まいの市町村も別に調べる
工事費7万円に対して5万円が出るなら、実質2万円です。これを取り逃がしたのは、正直こたえます。
🔴 そして、順番を間違えると1円も出ません
さらに厳しいことが書いてあります。
原則として交付決定を受けた後でなければ、充電設備の発注・設置工事を開始できない。
🔴 つまり「工事してから申請する」は、できません。
私の場合はそもそも制度を知らなかったので論外ですが、知っていたとしても、順番を間違えたらアウトだったということです。
これから付ける人へ、いちばん伝えたいのはここです。
- 🔴 ①まず補助金を調べて申請する ②交付決定を待つ ③それから発注・工事
- ⚠️ 見積もりを取るのはいいが、発注してはいけない
- 先着順なので、予算が残っているうちに動く
車を買う話で頭がいっぱいになっていると、充電設備のほうは「ついでの工事」になって、この順番を飛ばします。私がまさにそれでした。
200Vコンセントを増設して、実際どうだったか
結論としては、付けてよかったです。


この車は走行10万km超えの中古で買ったGG2Wでしたが、フル充電でEV走行可能距離は48〜50kmありました。通勤は片道22〜23km。毎晩自宅で充電しておけば、往復ぜんぶ電気で走れます。
ほぼ毎日、自宅で普通充電していました。タイムスイッチで深夜の時間帯に回していたので、帰ってきて挿すだけ、あとは勝手に安い時間に充電されるという運用です。
⚠️ アウトランダーPHEVを自宅で充電するなら、100Vのケーブルは別売です
⚠️ ひとつ注意。中古のPHEVには、200V用の充電ケーブルしか付いてこないことがあります。私の個体もそうでした。100V用のケーブルは純正で約5万円します。自宅を200Vにするなら問題ありませんが、旅先や実家の普通のコンセントから充電したい人は、そこも予算に入れてください。
🔴 7年たった、いまも現役です
この記事の写真は、2026年8月に撮ったものです。2019年に付けた設備を、そのまま使っています。
間には空白があります。2021年にアウトランダーPHEVを手放してから、ジムニー、ヤリスクロス、フィット……とPHEVでない車が続いた5年間、このコンセントは1度も使っていません。
それが2026年、また同じ車(GG3W)を買ったので、また挿しはじめました。上の充電中の写真が、そのGG3Wです。タイムスイッチのダイヤルも、当時のままです。
🔴 電気工事は、車より長生きします。7万円を1台ぶんの出費として考えると高く感じますが、7年で2台ぶん、しかもまだ使えると考えると、見え方が変わります。
これから自宅に充電設備を付ける人へ
- 🔴 順番が命。①補助金を申請 ②交付決定 ③発注・工事。逆にすると1円も出ない
- 🔴 いまは戸建ての充電用コンセント新規設置に5万円の定額補助がある(2026年8月時点・先着順)
- 工事店は、県の電気工事工業組合の窓口に問い合わせると手配してもらえる
- 部品は自分で買って渡せることがある。ただし工事店に先に確認する
- 🔴 見積もりでは「主幹ブレーカーの交換が要るか」「その費用は入っているか」を必ず聞く
- 🔴 引き込みからコンセントまでの距離が、金額を大きく動かす。うちは引き込みが真横で5m、工事費7万円。分電盤から室内を通してガレージまで引く一般的な家なら、一声10万円は見ておく
- 🔴 タイムスイッチを入れる。深夜電力の時間だけ充電が回るようにしておくと、あとが楽
- コンセントは「EV・PHEV充電用」と書いてあるものを選ぶ
私は2019年に、これを全部知らないまま工事しました。工事そのものは満足していますが、5万円は取り逃がしています。
同じことをする人が、この順番だけでも覚えて帰ってくれれば、この記事を書いた意味があります。
この充電設備で充電していた車
- 中古のアウトランダーPHEVを10万kmで買った記録|この設備で毎晩充電していた車。バッテリー容量を2年追いかけた話
- アウトランダーPHEVで車中泊してみた|7年後、また同じ車を買いました
