中古のBMWを買ったら、ナビの地図が5年前で止まっていました。
ディーラーに聞くと「工賃込みで3万5千円」。しかも「車両固有のアクティベーションコードが必要なので、ディーラーでしかできません」と言われました。
結論から書くと、私はこれを約1万円、自分の手で40分で終わらせました。
2017年の話です。当時の記録をもとに、何をどうしたかを書きます。
還暦記念に買った中古のF31
2017年2月、還暦の記念にBMWの3シリーズツーリング(F31・320d)を中古で買いました。私はこれを「還暦号」と呼んでいました。

気に入って乗っていたのですが、ひとつ気になっていたのがナビでした。
調べてみると、地図データは2012年のもの。前のオーナーは一度もアップデートをしたことがなかったようです。5年前の地図では、新しい高速道路もインターチェンジも入っていません。遠出のときに不便どころの話ではない。
ディーラーの見積りは3万5千円だった
まずは正規の手順を調べました。ディーラーでの地図更新は、工賃込みで3万5千円ほど。
そして、こう説明されます。
アップデートには車両固有のアクティベーションコードが必要なので、ディーラーでしかできません
当時の私は、これを「なかば脅迫めいた文言」と書き残しています。技術的な説明というより、他の選択肢を諦めさせるための言い方に聞こえたからです。
3万5千円あれば、最近のメモリーナビが1台買えてしまいます。さすがに躊躇しました。
ネットを徘徊していたら、自分でやっている人がいた
諦めきれずにネットを見て回っていると、自力で更新している人が何人もいることが分かりました。
どういうことかというと、カナダのBMWが、アクティベーションコードと地図データを一般向けに販売しているというのです。
「ディーラーでしかできません」は、少なくとも当時、事実ではありませんでした。
注文から到着まで、数時間
さっそく注文してみました。
- 費用は、アクティベーションコードと地図データ込みで約1万円
- 決済はPayPal
- 注文から数時間後に、コードとデータのダウンロード先がメールで届いた
ディーラーの見積りとの差は、およそ2万5千円です。
作業は、USBメモリを挿すだけ
肝心の作業は、拍子抜けするほど簡単でした。
- ダウンロードした地図データを解凍する
- USBメモリにコピーする
- 車両のUSBポートに挿す
- あとは車が勝手に更新してくれる
それだけです。特殊な工具も、診断機も要りません。
ただし、時間はかかります。地図データは30GBほどあるので、ダウンロード・解凍・コピーのそれぞれにそれなりの時間を取られます。パソコン側の作業のほうが長いくらいでした。
そして、車両側での更新作業は約40分。エンジンをかけたまま、放っておけば終わります。

画面に出た「Road Map JAPAN Next 2017」を見たときは、素直に嬉しかったです。5年分、一気に進みました。
結局、3万5千円は何だったのか
作業を終えて、当時の私はこう書いています。
しかし、ディーラーの費用、3万5千は一体何なのか?(笑)社長〜、ちょっとぼったくりちゃいますか?
もちろん、ディーラーには工賃も、保証も、失敗したときの責任も含まれています。作業を任せられる安心料だと考えれば、3万5千円が不当だとまでは言いません。
ただ、「ディーラーでしかできません」という説明だけは、違いました。そこは知っておいたほうがいい。
ちなみに、MINIも全く同じ手順でできるようです。同じ系列のナビを積んでいますから、当然といえば当然です。
これから試す方への注意
最後に、大事なことを書いておきます。
- これは2017年時点の話です。販売の仕組みも価格も、その後変わっている可能性が十分にあります
- 車種・年式・ナビの世代によって手順が異なります。私のはF31(2012年式相当のナビ)でした
- 当然ながら自己責任です。更新中に電源が落ちるなどすれば、ナビが起動しなくなる恐れもあります
- データは30GB前後あるので、余裕のあるUSBメモリと、安定した回線が要ります
不安があるなら、素直にディーラーに任せるのが正解です。3万5千円は、その安心を買う値段だと考えればいい。
それでも私は、「できません」と言われたことが本当にできないのかどうか、自分で確かめるほうを選びました。車いじりの楽しさは、たぶんそこにあります。
