購入検討中のあなたブリザックのWZ-1とVRX3、性能はどれくらい違うんですか?値段もずいぶん違うようですが……
氷上ブレーキで1.68m、値段は4本で約1.8〜3.9万円の差です。数字で見ていきましょう。
ブリヂストンのスタッドレス「ブリザック」は、2025年9月1日に WZ-1 が登場しました。それまでの主力が VRX3 です。
結論から言うと、性能は確かに上がっています。ただし価格差ほどの差かというと、多くの方にとってはVRX3で十分です。
この記事では、メーカー公表の実測値と実売価格を並べて、どちらを選ぶべきかをご自身で判断できるようにまとめました。
結論:4本で約1.8〜3.9万円の差。VRX3で十分な人が多い
WZ-1を選ぶべき人
- 凍結路を日常的に走る(北海道・東北の内陸、山間部)
- 制動距離の1.68mを「命に関わる差」と考える
- 新品からの性能を最優先したい
VRX3で十分な人
- 年に数回の雪道で、都市部の凍結路が中心
- 4本で1.8〜3.9万円の差を、他の装備や早めの交換に回したい
- 実績のある発泡ゴムで問題なく使えている
私の考えを先に言うと、VRX3も今なお十分な性能です。差額を「スタッドレスを1年早く替える」ほうに回したほうが、安全という意味では効くこともあります。
価格差はいくら?サイズ別の実売比較
いちばん気になる価格から見ていきます。同じサイズで並べました。
| サイズ | VRX3 | WZ-1 | 差額(1本) | 4本での差 |
|---|---|---|---|---|
| 155/65R14 75Q | 約 6,980円 | 約 14,825円 | +7,845円 | +31,380円 |
| 185/65R15 88Q | 約 17,546円 | 約 22,165円 | +4,619円 | +18,476円 |
| 195/65R15 91Q | 約 18,387円 | 約 24,460円 | +6,073円 | +24,292円 |
| 205/60R16 96Q | 約 24,670円 | 約 34,320円 | +9,650円 | +38,600円 |
| 205/65R16 95Q | 約 21,841円 | 約 29,519円 | +7,678円 | +30,712円 |
※楽天市場での1本あたり実売価格の中央値(ホイール付き・中古を除く、各18〜30商品)。2026年9月時点。価格は変動しますので、最新は各リンク先でご確認ください。
4本で約1万8千円〜3万9千円の差になります。軽自動車サイズの155/65R14でも3万円を超えるのは、VRX3が値下がりしているためです。
155/65R14 で比べる
VRX3
WZ-1
185/65R15 で比べる
VRX3
WZ-1
195/65R15 で比べる
VRX3
WZ-1
205/60R16 で比べる
VRX3
WZ-1
205/65R16 で比べる
VRX3
WZ-1
性能はどれだけ変わったか
ブリヂストンが公表している、VRX3との比較データがあります。メーカー自身が同条件で測った数字なので、そのまま引用します。
氷上ブレーキ:1.68m短縮
| 停止距離 | |
|---|---|
| BLIZZAK WZ-1 | 13.32m |
| BLIZZAK VRX3 | 15.00m |
テスト条件:軽井沢風越公園アイスアリーナ(室内)/氷盤路面/氷路面温度 -1.2℃/制動初速度 20km/h/185/60R15 84Q/ヤリスHV/ABSブレーキ/2名乗車相当(ブリヂストン公表値)
1.68m、率にして約11%短くなっています。
20km/hで1.68mというのは、車1台の長さの半分弱です。交差点で止まりきれるかどうかの差になります。
氷上旋回:0.78秒短縮
| 平均ラップタイム | |
|---|---|
| BLIZZAK WZ-1 | 17.69sec |
| BLIZZAK VRX3 | 18.47sec |
テスト条件:秋田県立スケート場(室内)/氷盤路面/-0.5℃/旋回半径7m/185/60R15 84Q/ヤリスHV(ブリヂストン公表値)
こちらは約4%の短縮です。ブレーキほどの差はありません。
何が変わったのか
- 新トレッドパタン:ブロック形状とサイプで、接地面への水の侵入を抑える
- Wコンタクト発泡ゴム:気泡が水膜を除去。さらに親水性向上ポリマーを新配合し、水を捉えて抵抗を生む
- シリカ増量とENLITEN:ドライ・ウェット性能も引き上げ
VRX3も発泡ゴムでしたが、WZ-1は「水を除去する」に加えて「水を掴んで抵抗にする」という発想が入っています。
寿命で選ぶなら



何シーズンくらい使えるものなんでしょうか?
スタッドレスで最も多い不満は、数シーズン後にゴムが硬くなることです。実際、掲示板でも「4シーズン目、ついに硬くなってきた」という声が見られます。
VRX3は「4年後もしっかり効く」を掲げていました。一方でWZ-1は2025年9月の発売で、4シーズン後の実データがまだ世の中にありません。
- 実績を重視するならVRX3:発売から数年ぶんの使用者の声がある
- 新品時の性能を取るならWZ-1
正直に言うと、WZ-1が4年後にどうなるかは、まだ誰にも分かりません。ここは実績の差として受け止めておくのが公平だと思います。
北海道と都市部では、答えが違います
凍結路が多い地域(北海道・東北内陸・山間部)
氷上ブレーキの1.68mが効いてくる場面が、実際に何度も訪れます。WZ-1を選ぶ価値があります。
都市部・年に数回の降雪
圧雪より、シャーベットや融け残りを走る場面が多くなります。この領域はVRX3でも十分に対応します。差額をチェーンの用意や、スタッドレスの早めの交換に回すほうが実利があります。
WZ-1とアイスガード8・DM-V3で迷うなら
同じ2025年9月1日に、ヨコハマから アイスガード8(iG80) が発売されています。氷上性能ではこちらも強く、WZ-1の直接の競合です。
詳しくは BLIZZAK WZ-1とiceGUARD 8(IG80)の比較記事 でまとめています。
SUVにお乗りなら DM-V3 が選択肢になります。VRX3が乗用車向けなのに対し、DM-V3はSUV専用設計です。
こちらは ブリザック DM-V3とVRX3の違い をご覧ください。
WZ-1そのものの使用感は ブリザックWZ-1の口コミまとめ に詳しくまとめています。
よくある質問
WZ-1はなぜこんなに高いのですか?
新製品だからです。VRX3は後継が出たことで値下がりしています。性能差そのものより、この「新旧の値付け」の影響が大きいのが実情です。
VRX3はもう買えなくなりますか?
当面は流通します。ただし在庫限りになるサイズも出てきますので、狙っているサイズがあるなら早めにご確認ください。
4本セットで買うと安くなりますか?
サイズによります。155/65R14のような小径サイズは、4本セットの値引き幅が大きい傾向があります。
みんカラでの評価はどうですか?
発売から日が浅いため、レビュー件数はまだ多くありません。数がそろうのは2026-27シーズン以降になりそうです。
まとめ:性能はWZ-1、コスパはVRX3
| WZ-1 | VRX3 | |
|---|---|---|
| 氷上ブレーキ | 13.32m | 15.00m |
| 氷上旋回 | 17.69sec | 18.47sec |
| 価格(4本) | — | 1.8〜3.9万円 安い |
| 4年後の実績 | 未知数 | 実績あり |
| 発売 | 2025年9月1日 | 2021年 |
凍結路を日常的に走るならWZ-1、そうでなければVRX3——これが数字から出る答えです。













