オットキャストのP3とP3 Proの違いを調べようとして、たぶんあなたも同じところで詰まったと思います。公式サイトを見に行っても、「P3」のリンクを踏んだはずなのにP3 Proのページが開くからです。
これは私が実際に踏んで気づきました。当ブログのP3レビュー記事に貼ってあるメーカー公式へのリンクをクリックしたら、P3 Proの販売ページに着地したんです。
そこで、メーカー公式ページ・Amazon・実機の3つを突き合わせて、違いを全部洗い出しました。結論から言うと違いは6項目で、しかもそのうち1つはP3 Proのほうが「減って」います。そして目玉のAI音声は、本体を買っただけでは使い続けられません。
この記事の数字はすべて2026年8月25日に実際のページを開いて確認したものです。オットキャストは値動きが激しいので、金額は必ずご自身でも確認してください。
結論:オットキャストP3とP3 Proの違いは6つ
先に答えを置いておきます。ややこしいのは、オットキャスト公式のP3 Proのページには比較表が2つあって、載っている項目が違うことです。文章の折りたたみの中に8項目の表、商品画像の中に5項目の表。両方を突き合わせないと全体像が出ません。合わせると、違いは次の6つでした。
| 違うところ | P3 | P3 Pro |
|---|---|---|
| AI音声ナビ | 非搭載 | 搭載(ただし別売り) |
| Android | 12 | 13 |
| ドライブシステム | OttoDrive 2.0 | OttoDrive 3.0 |
| CPU | Snapdragon 6125 | Snapdragon 6225 |
| クラウドSIM | 2.0 | 3.0 |
| 雰囲気ライト | あり | なし |
逆に、同じだったのがこちらです。
- メモリとストレージ(どちらも8GB RAM + 128GBストレージ)※CPUは違います(後述)
- CarPlay / Android Autoの無線化(どちらも両方対応)
- 画面分割機能(どちらも搭載)
- HDMI出力機能(どちらも搭載)
- クラウドSIM対応
- 本体の形(どちらもラウンド型)
ここで注意したいのがメモリとストレージは同じだという点です。「Proは8GBだから速い」という理屈は成り立ちません。
ただしCPUは違います。P3がSnapdragon 6125、P3 ProがSnapdragon 6225で、メーカーは「スピードは35%アップ」と書いています。この情報は文章側の比較表には載っておらず、商品画像の中にだけありました。速さの差はメモリではなくCPU由来、と理解するのが正確です。
1つだけ補足します。HDMI出力は「どちらも搭載」ですが、本体にフルサイズのHDMI端子が付いているわけではありません。手元のP3を見ると、本体側面にあるのは「HD-OUT」と刻印された小さな端子で、そこから同梱の変換アダプターでフルサイズのHDMIに変える作りです。P3 Proもメーカーの分解図に「HDMI OUT」の刻印があり、同梱品リストに「HDMI変換アダプター」が入っています。後席モニターにつなぐつもりの方は、手持ちのHDMIケーブルをそのまま挿せるわけではないと思っておいてください。
【重要】「P3」のリンクを踏むと、P3 Proのページが開く
違いの話に入る前に、先にこれを共有させてください。今、多くの人が「P3を見ているつもりでP3 Proを見ています」。
オットキャスト公式サイトのP3のURLが、P3 Proのページへ転送されるようになっているからです。実際に開いて確認したのがこちらです。

私が確認できた範囲では、次の2つのURLがどちらもP3 Proに着地しました。
| クリックしたURL | 実際に開いたページ |
|---|---|
| ottocast.jp/products/ottoaibox-p3 | P3 Pro(45,799円) |
| ottocast.jp/products/banner-ottoaibox-p3-lite-carplay-ai-box | P3 Pro(45,799円) |
下位モデルのURLが、まとめて上位モデルに向けられている状態です。メーカーの都合としては分かりますが、買う側からすると「P3の値段を見にいったのに、6,000円高い機種の値段を見せられている」ことになります。
ここが厄介なのは、P3の現行ページ自体はちゃんと存在するという点です。消えたわけではありません。転送されるのは古いURLのほうで、他サイトのリンクや検索結果から来た人だけが巻き込まれます。
そしてもう一点。公式サイトには初回注文限定の10%オフがあります。ただしこれを使ってもP3 Proは41,219円で、Amazonで売っているP3(39,799円)より高いです。「割引があるから公式のほうが安い」とは限りません。
メーカー公式のP3・P3 Pro比較表(原文のまま)
P3 Proの商品ページには、「自社定番モデルの比較」という折りたたみがあります。ここにメーカー自身がP3とP3 Proを並べた表を置いています。これが一番信用できる情報源なので、開いて撮ったものをそのまま載せます。

読み取れることを整理します。
| 項目 | P3 | P3 Pro | 判定 |
|---|---|---|---|
| デザイン | ラウンド型 | ラウンド型・高級感デザイン | ほぼ同じ |
| システム | Android 12 | Android 13 | 違う |
| ドライブシステム | OttoDrive 2.0 | OttoDrive 3.0 | 違う |
| 雰囲気ライト | 表示あり | 表示なし | Proが減 |
| CarPlay / Android Auto無線化 | 両方対応 | 両方対応 | 同じ |
| 画面分割機能 | 搭載 | 搭載 | 同じ |
| AI音声ナビ | 非搭載 | 搭載 | 違う |
| HDMI出力機能 | 搭載 | 搭載 | 同じ |
8項目のうち、差があるのは4つ。同じが4つです。しかも差の1つはProのほうがマイナスです。
ところが、もう1つ別の比較表がある
ここで終わりにすると間違えます。同じページの商品画像の中に、まったく別の比較表が入っていました。項目が重なっていません。
そもそもP3 ProのAI音声アシスタントとは何か
「AI音声が使える」と言われても、それが何なのかが分からないと、年4,600円が高いのか安いのか決められません。先にここを整理します。
一言でいうと、話しかけてオットキャスト側のAndroidを操作する仕組みです。中身はアリババの大規模言語モデルQwen Maxで、ネット接続が要ります。
公式が挙げている使い方は4つ
オットキャストの商品画像には、話しかける例が4つ載っています。そのまま並べます。
- 「音楽を流して」
- 「会社まで案内して」
- 「佐藤さんに電話して」
- 「ナビとYouTubeを画面分割で表示して」
機能の説明のほうには、こう書かれています。
P3 Pro搭載のAI音声アシスタントでシステム操作、ナビ操作、音楽・動画再生、天気確認、大規模言語モデルとの対話までハンズフリーで快適に操作可能。
オットキャスト公式 P3 Pro商品ページ「機能」より(2026年8月25日確認)
Siriと何が違うのか|4つのうち3つはタダでできる
ここが一番大事なところだと思うので、はっきり書きます。
オットキャストを使う人は、純正ナビでCarPlayが使える車に乗っています。ということは、Siriはもともとタダで使えます。先ほどの4つを見てください。
| 公式が挙げている使い方 | Siri(CarPlay)でできる? |
|---|---|
| 音楽を流して | できる(無料) |
| 会社まで案内して | できる(無料) |
| 佐藤さんに電話して | できる(無料) |
| ナビとYouTubeを画面分割で表示して | できない |
4つのうち3つは、お金を払わなくてもできます。
違うのは4つ目だけです。理由は簡単で、SiriはCarPlayの中しか触れないからです。オットキャストは純正ナビの上にAndroidを載せる装置で、YouTubeもNetflixも画面分割もそのAndroid側で動いています。Siriはそこに手が届きません。
つまりP3 ProのAI音声は、「Siriの代わり」ではなく「Siriが触れない場所を声で操作するためのもの」です。公式の説明にある「システム操作」というのがこれにあたります。
もう1つが「大規模言語モデルとの対話」。要するに車内でChatGPTのようなものと話せるということです。運転中に調べものをしたい人には意味があります。
公式に書かれていないこと
調べても分からなかったことも、正直に書いておきます。
- 呼び出し方(ウェイクワード)が書かれていない。何と言えば起動するのかが公式ページにありません
- 「検索回数」の1回が何を指すのか書かれていない。1回話しかけたら1回なのか、会話が続いたらどう数えるのかが不明です
- 日本語の精度は不明。対応地域には日本が入っています(全42カ国)が、どのくらい聞き取るかは実機がないと分かりません
私はP3 Proの実機を持っていないので、ここから先は確かめられていません。使ってもいないものを「便利です」とは書けないので、公式に書いてあることと、書いていないことだけを並べました。
結局、年4,600円を払う価値があるのは誰か
ここまでを踏まえると、こうなります。
- 払う価値がある人:運転中に画面を触らずにAndroid側を操作したい人(YouTubeを開く、画面分割を切り替える、アプリを立ち上げる)。あるいは車内でAIと話したい人
- 払う意味が薄い人:音楽・電話・ナビだけの人。それはSiriで足ります
この線引きをした上で、次に「その4,600円がどういう売られ方をしているか」を見てください。ここがかなり引っかかります。
違い①:P3 ProのAI音声は別売り。しかも回数制限つき
ここが今回いちばん伝えたいところです。
P3 Proの商品画像には「音声ナビ」「AIアシスタント」が大きく載っています。P3との最大の違いもここです。ところが同じページの折りたたみを開くと、こう書いてあります。

AIアシスタント機能をご利用いただくには、別途「P3 Pro AI音声サービス」の購入が必要です。
P3 Pro本体をご購入いただいた場合でも、AI音声アシスタント機能を継続して利用するには、対応するサービスプランへのお申し込みが必要となります。
オットキャスト公式 P3 Pro商品ページ「AIアシスタント機能のご利用」より(2026年8月25日確認)
本体を買っただけでは、AI音声は使い続けられません。
AI音声サービスの料金と回数
そのサービスは独立した商品として売られています。中身はこうでした。

| プラン | 価格(8/25時点) | 定価 | 検索回数 | 1回あたり |
|---|---|---|---|---|
| 3ヶ月 | 1,200円 | 1,715円 | +1,000回 | 約1.2円 |
| 6ヶ月 | 2,300円 | 3,285円 | +2,000回 | 約1.2円 |
| 1年 | 4,600円 | 6,570円 | +4,000回 | 約1.2円 |
注目してほしいのは期間ではなく回数のほうです。1年プランでも4,000回まで。1日あたりにすると約11回です。
「今日の天気」「会社まで案内して」「音楽流して」——このくらいなら1日11回はすぐ届きます。スマホの音声アシスタントのような使い方をすると、1年もたない可能性があります。
AIの中身はQwen Max。ネット接続が必須
サービスページの画像に、小さく「Qwen Max ベース」「ネット接続で利用可能」と書かれています。Qwen Maxはアリババが開発した大規模言語モデルです。
ここから分かるのは、AI音声を使うには通信が必要ということです。オットキャスト本体は単体では通信できないので、次のどれかが要ります。
- スマホのテザリング
- 本体にnanoSIMを挿す
- オットキャストのクラウドSIM(データパックを買う)
つまりAI音声を使うための実費は「4,600円」では終わりません。通信費が別に乗ります。
「延長プラン」なのに、本体には何も付いてこない
ここは正直に、分からなかったことも書いておきます。
販売ページでの名前は「AI音声サービス延長プラン」で、回数も「+1,000回」と書かれています。どちらの書き方も「元々いくらか付いている」ことを前提にした言い方です。
ところがP3 Proの同梱品リスト(8点)に、AI音声のキーもコードも入っていません。
- 本体(P3 Proモデル)
- USB-A to USB-C 変換アダプター
- USB-C & USB-A ケーブル
- Yケーブル(補助電源用)
- HDMI変換アダプター
- スタートガイド
- 取扱説明書
- パッケージボックス
初期分が何回・何ヶ月分あるのかは、公式ページのどこを読んでも書かれていませんでした。買う前に総額が確定できない、ということです。
AI音声が目当てでP3 Proを選ぶなら、注文前にサポートへ「本体購入時にAI音声は何回分ついてきますか」と聞いてからにしてください。カーナビ選びで私は同じ確認を怠って1台無駄にしたことがあります(ATOTO S8を4台買って3台手放した話)。
違い②:Androidのバージョン(P3は12、P3 Proは13)
P3がAndroid 12、P3 ProがAndroid 13です。1つ違いです。
正直なところ、車内での使い勝手にはほとんど影響しません。YouTube、Netflix、Spotify、Googleマップ、Yahoo!カーナビ——このあたりはどちらでも動きます。
効いてくるのは数年後です。アプリ側が古いAndroidを切り捨てたとき、先に脱落するのはP3のほうです。長く使うつもりなら、ここは1つ分の余裕として価値があります。
違い③:P3とP3 ProのOttoDrive|App Hubが使えるかどうか
OttoDriveはオットキャストが自社で作っているUI(画面のガワ)です。P3が2.0、P3 Proが3.0。
見た目の話だと思って読み飛ばしそうになりますが、実用上けっこう効く差が1つあります。P3 Proの機能説明にこう書かれています。
自社アプリストア「AppHub」— Google Playでアップデートできないアプリも更新可能(Netflixなど)。
オットキャスト公式 P3 Pro商品ページ「機能」より
この手のAndroid機は、Google Play経由でNetflixが更新できなくなることがよくあります。P3 Proにはその逃げ道が用意されている、ということです。動画目当てで買うなら地味に大きい差です。
もう1つ、OttoDrive 3.0ではOttoSafe Cam(同社のドライブレコーダー)の映像を「GoLook」アプリで画面に出せると書かれています。ドラレコも同社で揃えるつもりなら、Pro側の利点です。
違い④:雰囲気ライトはP3にあって、P3 Proに無い
これは意外でした。公式の比較表にこう書かれています。
| 雰囲気ライト | 表示 |
|---|---|
| P3 | 表示あり |
| P3 Pro | 表示なし |
P3は本体の「Ottocast」のロゴが光ります。私の手元にあるP3も、通電すると青緑に光ります。上位機種のP3 Proでは、これが無くなっているということです。
実用性はゼロに近い機能です。ただ「Proにすれば全部良くなる」わけではないという証拠として、覚えておいて損はないと思います。ちなみにP3は普通、ダッシュボードの奥かグローブボックスに転がしておくものなので、光っても誰も見ません。
違い⑤:P3とP3 ProのCPU|Snapdragon 6125と6225
ここが調べていて一番驚いたところです。文章の比較表には載っていません。商品画像の中にだけ、こう書かれていました。
| 項目 | P3 | P3 Pro | 公式のコメント |
|---|---|---|---|
| プロセッサ | Qualcomm | Qualcomm | より速く、よりスムーズに スピードは35%アップ |
| CPU | Snapdragon 6125 | Snapdragon 6225 | 高性能チップ |
| 自社開発システム | OttoDrive 2.0 | OttoDrive 3.0 | 安定のシステム |
| クラウドSIM | 2.0 | 3.0 | 安定性アップ |
| AI音声アシスタント | なし | あり | ハンズフリーの音声操作 |
先ほどの8項目の表にはCPUもクラウドSIMも載っていません。逆にこちらの表にはAndroidのバージョンも雰囲気ライトもHDMIも載っていません。同じページの中で、比較表が2つに割れています。
実用的な話をすると、「Proは速い」の根拠はメモリではなくCPUです。RAMとストレージは同じ8GB+128GBなので、そこを差額の理由にはできません。
ただし35%という数字はメーカーの主張です。私はP3 Proの実機を持っていないので、体感でどれだけ変わるかは確かめられていません。P3の実測でいうと、起動に1分20秒かかります。ここが仮に35%縮んでも50秒前後で、「待たされる」感覚が消えるほどではないと思います。
違い⑥:クラウドSIMのバージョン(P3は2.0、P3 Proは3.0)
クラウドSIMは、物理SIMを挿さずに通信できるオットキャストの仕組みです。P3が2.0、P3 Proが3.0。公式のコメントは「安定性アップ/いつでも快適接続」とだけ書かれていて、具体的に何が変わったかの説明はありません。
正直に言うと、ここは判断材料が足りません。ただ、私がP3で実際に通った道が1つあります。本体に付いてくるお試しのクラウドSIMは、最初はちゃんとつながりました。ただ量が少なく、あっという間に使い切ります。使い切ったあとに出るのがこの表示です。
「クラウドカードのアクティベーションに失敗しました。ご利用可能な時間が終了しています。サービスを継続するには、すぐにチャージしてください」——つまり、お試しは体験版であって、そのまま使い続けられるものではありません。ここを勘違いすると「通信込みの値段」で買ったつもりが違った、ということになります。
結局、私はahamoのテザリングに切り替えて、それで足りています。クラウドSIMをあてにして機種を選ぶのはおすすめしません。3.0で改善している可能性はありますが、確かめようがありません。
オットキャストP3とP3 Proの価格差はいくら?
公式サイトの価格を並べます。2026年8月25日はお盆セール中だったので、定価とセール価格の両方を載せます。
| P3 | P3 Pro | 差額 | |
|---|---|---|---|
| 定価 | 59,799円 | 69,799円 | 10,000円 |
| セール価格(8/25) | 39,799円 | 45,799円 | 6,000円 |
| AI音声1年分 | — | +4,600円 | |
| 1年目の実質 | 39,799円 | 50,399円 | 10,600円 |
本体だけなら6,000円差。AI音声を1年つけると10,600円差。
そして先ほど書いたとおり、AI音声には通信が要ります。テザリングで賄えるなら追加ゼロですが、クラウドSIMのデータパックを買うならさらに乗ります。
6,000円の差で買えるのは「新しいCPU(メーカー言うところの35%アップ)」「Android 1つ分の新しさ」「App Hub」「OttoDrive 3.0」「クラウドSIM 3.0」。ここに価値を感じるかどうかが分かれ目です。AI音声を差額の理由にしてはいけません。それは別料金だからです。
Amazonの「P3 Pro」は8種類ある|39,798円と51,798円が並ぶ
公式サイトだけ見て決めると損をする可能性があるので、Amazonも調べました。「オットキャスト P3」で検索した結果がこちらです。
| ASIN | 名乗り | 価格 |
|---|---|---|
| B0FX2SDZYB | P3 Pro(Android 13・8GB/128GB・HDMI出力端子搭載) | 39,798円 |
| B0GH4SJDM2 | P3 Pro(Android 13・Google Play対応) | 49,798円 |
| B0H259KL5W | P3 Pro(HDMI出力対応・AI音声アシスタント・分割画面) | 49,798円 |
| B0H4PS41PS | P3 Pro(HDMI出力・YouTube Netflix対応) | 49,797円 |
| B0GY2RG4N4 | P3 Pro 新型(Android 13・Google Play対応) | 49,799円 |
| B0H44HWYXF | P3 Pro リモコンセット | 50,799円 |
| B0G435L9H1 | P3 Pro【リモコンセット品】 | 50,798円 |
| B0H8P8FC6W | P3 Pro(車でYouTube・Netflix視聴可能) | 51,798円 |
| B0D9JDQ7BX | P3(HDMI出力・前席後席で視聴可能) | 39,799円 |
| B0GK8V83MG | P3 Lite | 27,898円 |
気になったのはB0FX2SDZYBです。同じOTTOCASTストアの出品で、同じ「P3 Pro Android 13 8GB 128GB」を名乗りながら39,798円。他のP3 Proより1万円安いです。
私はこの1台を買って中を開けたわけではないので、安い理由は分かりません。旧ロットなのか、時限的な値引きなのか、セット内容が違うのか。ただ、はっきり言えることが1つあります。
「P3 Pro」で検索して一番上に出たものを、そのままカートに入れてはいけません。同じ名前で1万2,000円の幅があります。必ず何件か並べて、価格と型番と同梱品を見比べてください。
公式サイトとの比較でいうと、P3 Proは公式のほうが安く(45,799円 対 49,798円〜)、P3は同額(どちらも39,799円)でした。Proを買うなら公式、P3を買うならどちらでも、という状況です。
オットキャストP3 Liteとの違い|日本公式では売っていない
「P3 ライト」「P3 Lite」で調べている人が多いので、こちらも確認しました。結果は少し変わっていました。
- 日本公式ストア(ottocast.jp)の全29商品の中に、P3 Liteはありません
- 一方、AmazonのOTTOCASTストアでは27,898円で売られています(B0GK8V83MG / B0DLBCFXSW)
- 公式サイトのP3 LiteのURLは、P3 Proに転送されます
日本の公式ストアからは引っ込めたけれど、Amazonでは在庫を流している——そう読める状態です。
P3 LiteはP3より1万2,000円ほど安いので、価格だけ見れば魅力的です。ただし公式ストアから消えた製品であることは頭に入れておいてください。ファームウェアの更新やサポートが先細りになるリスクがあります。
「並行輸入品との違い」を調べている方も多いようですが、同じ考え方です。技適マークと日本国内サポートの有無で判断してください。日本公式のP3の技適認証番号は201-220660、P3 Proは201-250143です。ここが確認できないものは避けたほうが無難です。
オットキャストE2との違い|28,799円の入門機
日本公式で現行で買えるAIBOXは、実は4機種だけです。
| 機種 | 価格(8/25) | 定価 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| OTTOAIBOX E2 | 28,799円 | 33,999円 | 入門 |
| OTTOAIBOX P3 | 39,799円 | 59,799円 | 定番 |
| OTTOAIBOX P3 Pro | 45,799円 | 69,799円 | フラッグシップ |
| OTTOAIBOX I3 | 46,879円 | — | BMW向け・ワイヤレスCarPlay車用 |
E2はP3より11,000円安い入門機です。ただP3の強みであるHDMI出力(後席モニターに映せる)まで含めて考えると、後席で子どもに動画を見せたい人はP3以上を選ぶことになります。
I3はすでにワイヤレスCarPlayが付いている車(BMWなど)用です。純正でワイヤレスCarPlayが使えている車は、P3やP3 Proでは対応できません。ここは車種の問題なので、公式の「車種別対応検索」で必ず確認してください。
P3を実際に使って分かったこと(実測データ)
ここからは、私がP3を実際にジムニー(JB64)で使って測った数字です。P3 Proは持っていないので、P3側の実物の話として読んでください。P3 Proでも変わらない部分(画面分割の見え方、SIM、接続の手軽さ)が多いので、Pro検討中の方にも役に立つはずです。

起動は1分20秒。ここは覚悟がいる
エンジンをかけてから使えるようになるまで、ストップウォッチで測って1分20秒でした。

Androidが起動するので当然といえば当然ですが、コンビニに寄る程度の短距離では使い終わる前に着きます。この点はP3 Proでも同じはずです(同じAndroid機なので)。
取り付けはUSBに挿すだけ。工事はいらない
ジムニーの場合、純正ナビのUSB(タイプA)にケーブルを1本挿すだけで終わりました。給電もそこから来ます。内張りを外す必要も、電源を取る必要もありません。

これがオットキャスト最大の利点です。純正ナビを外せない車(リセールを気にする人、リース車、社用車)でもYouTubeが映せます。
ただし車種によっては電力が足りず、付属のY字ケーブルで別途給電が必要になります。公式のFAQにも「一部の車種で電源容量不十分が原因で、うまく起動できない場合があります」と書かれています。
画面分割は、7インチだと地図が小さすぎる
P3もP3 Proも「画面分割対応」を売りにしています。実際に使うとこうなります。

7インチの画面を割ると、地図側が実用に耐えません。「地図を見ながらYouTube」は、画面が9インチ以上ないと厳しいと思います。
これは機種の差ではなく純正ナビの画面サイズの問題なので、P3 Proに変えても解決しません。分割目当てで上位機種を選ぼうとしている方は、まずご自分の車の画面サイズを確認してください。
なおNetflixは分割できません。これはメーカー側の意向による仕様で、公式FAQに明記されています。P3 Proでも同じです。
通信はテザリングで足りる。SIMは直挿しもできる
P3もP3 Proも、単体では通信できません。私はahamo(月30GB)のテザリングで使っていて、それで足りています。
本体にnanoSIMを直接挿すこともできます。公式によればドコモ・au・ソフトバンクの格安SIMはAPN設定不要で、挿してから約15秒で通信が始まります(データ通信のみ)。
ここはP3 Proを検討している人ほど重要です。AI音声はネット接続が前提なので、通信手段を用意せずにP3 Proを買うと、いちばんの目玉が使えません。
P3の実機レビューはオットキャストP3をジムニーで使った記事に、開封から取り付け、動画つきでまとめてあります。
オットキャストP3とP3 Pro、どっちを買えばいい?
ここまで調べた上での判断です。
P3 Proを選んだほうがいい人
- 5年以上使うつもりの人(Android 13のほうが長持ちする)
- 車内でNetflixをよく観る人(App Hubで更新できる保険がある)
- オットキャストのドラレコ(OttoSafe Cam)も使う人
- 差額6,000円が気にならない人(定価どうしなら1万円差)
P3で十分な人
- YouTubeが映ればいい人(P3で全部できます)
- AI音声に興味がない人(Proでも別料金なので、そもそも差になりません)
- 純正ナビが7インチ前後の人(分割の使い勝手は機種では変わりません)
- とりあえず試してみたい人
買う前に必ず確認する3つ
- 自分の車が「有線CarPlay対応」かどうか。純正でワイヤレスCarPlayが使える車はP3・P3 Proでは使えません(I3が対象)。CarPlay自体が無い車も対象外です。
- 純正ナビの画面サイズ。7インチだと画面分割は実用的ではありません。
- (P3 Proなら)AI音声が本体に何回分ついてくるか。公式ページに書かれていないので、サポートに聞いてください。
オットキャストP3とP3 Proのよくある質問
P3とP3 Proで、動作の速さは変わりますか?
メモリとストレージはどちらも8GB RAM + 128GBストレージで同じですが、CPUは違います。P3がSnapdragon 6125、P3 ProがSnapdragon 6225。メーカーは「スピードは35%アップ」としています。この記載は文章の比較表には無く、商品画像の中にだけあるので見落としやすいところです。私はP3 Proの実機を持っていないので、体感でどれだけ違うかは確認できていません。
P3 ProのAI音声だけ、あとから買い足せますか?
できます。独立した商品として売られていて、3ヶ月1,200円/6ヶ月2,300円/1年4,600円です(2026年8月25日時点)。購入後にキーを入力するだけで有効になります。逆に言うと、P3 Proを買っても申し込まなければAI音声は使えません。
P3にもAI音声は付けられますか?
付けられません。公式の比較表にP3は「AI音声ナビ:非搭載」と明記されています。AI音声サービスも「P3 Pro専用」と書かれています。
公式サイトとAmazon、どちらで買うのが安いですか?
2026年8月25日時点では、P3 Proは公式(45,799円)が安く、Amazonは49,798円〜でした。P3はどちらも39,799円で同額です。公式の初回10%オフを使ってもP3 Proは41,219円なので、AmazonのP3(39,799円)より高くなります。値動きが激しいので、買う直前に必ず両方を見てください。
なぜP3のリンクを踏むとP3 Proが出るのですか?
メーカー側が古いURLをP3 Proに転送しているためです。P3の現行ページは別のURLで存在しています。P3の価格を確認したいときは、開いたページの商品名が「OTTOAIBOX P3」になっているか(「P3 Pro」ではないか)を必ず見てください。
まとめ:P3とP3 Proの差額の理由をAI音声にしてはいけない
- 公式の比較表は2つあって載っている項目が違う。両方を足すと違いは6つ
- メモリ・ストレージ・画面分割・HDMI出力・無線化はどちらも同じ。ただしCPUは違う(6125→6225/メーカーは35%アップと表記)
- 雰囲気ライトはP3にあってP3 Proに無い(上位機のほうが減っている)
- 目玉のAI音声は別売り。1年4,600円で4,000回まで。しかもネット接続が必須
- 本体には何回分ついてくるのか公式に書かれていないので、買う前にサポートに聞く
- 差額は本体で6,000円(定価どうしなら1万円)。AI音声を1年つけると10,600円
- Amazonには「P3 Pro」を名乗る商品が8種類あり、39,798円〜51,798円とばらついている
- 公式サイトのP3・P3 LiteのURLはP3 Proに転送される
「Proだから全部いい」という買い方をすると、たぶん後悔します。差額で買えるのは新しいCPUと、Android 1つ分の新しさと、App Hubと、OttoDrive 3.0とクラウドSIM 3.0です。そこに6,000円の価値を感じるかどうかで決めてください。
私はカーナビ選びで、メーカーの商品ページを信じて1台無駄にしたことがあります。仕様表に書いてあることと実機が違ったからです。あのときの教訓は「メーカーの表記だけでは機種を判別できない」でした。今回のオットキャストも、まったく同じ構図です。
金額は必ず、買う直前にご自身の目で確認してください。

