カストロールのエンジンオイル、エッジとマグナテックの違いを知りたい。
カストロール エッジ(EDGE)とマグナテック(MAGNATEC)は、カストロール製のエンジンオイルになります。
カストロール エッジ(EDGE)は、100%合成オイル、マグナテック(MAGNATEC)は、半合成油(化学合成油+鉱物油)になっています。
一般的な100%化学合成油と半合成油(化学合成油+鉱物油)のメリットとデメリットについて簡単にまとめると、以下の表のようになります。
オイルの種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
化学合成油 | ・耐熱性と耐寒性が高い ・摩擦低減で燃費向上 ・長寿命 ・汚染物質の低減 |
・高コスト ・古い車や特定のエンジンとの相性問題 |
半合成油 | ・コストパフォーマンスが良い ・バランスの取れた性能 ・広範な適用性 |
・完全合成油に比べ性能限界 ・耐久性が劣る可能性あり |
ただ、これはあくまで一般的な話で、カストロール エッジ(EDGE)とマグナテック(MAGNATEC)については、価格面で見ると、大差ない価格で販売されています。
本文では、さらに詳しく解説していきます。
\限界を超える、それがエッジ/
\エンジン起動瞬間、保護を開始/
カストロール エッジとマグナテックの違いをレビュー
冒頭にも書きましたが、カストロール エッジ(EDGE)とマグナテック(MAGNATEC)の違いは、オイル成分になります。
カストロール エッジ(EDGE)が、100%合成オイルであるのに対して、マグナテック(MAGNATEC)は、半合成油(化学合成油+鉱物油)で構成されます。
カストロール エッジ(EDGE)の特性を表にまとめると以下になります。
項目 | 試験方法 | 単位 | 値 |
---|---|---|---|
密度 @ 15℃ | ASTM D4052 | g/ml | 0.84 |
動粘度 @ 100℃ | ASTM D445 | mm²/s | 7.9 |
冷間始動粘度 (0W) | ASTM D5293 | mPa.s (cP) | 4300 |
動粘度 @ 40℃ | ASTM D445 | mm²/s | 40 |
粘度指数 | ASTM D2270 | – | 172 |
凝固点 | ASTM D97 | ℃ | -42 |
閃点 (PMCC法) | ASTM D93 | ℃ | 205 |
硫酸灰分 | ASTM D874 | % wt | 0.86 |
性能認証 | API | – | SP |
性能認証 | ILSAC | – | GF-6B |
次に、マグナテック(MAGNATEC)の特性を表にまとめると以下になります。
項目 | 試験方法 | 単位 | 値 |
---|---|---|---|
密度 @ 15℃ | ASTM D4052 | g/ml | 0.8452 |
動粘度 @ 100℃ | ASTM D445 | mm²/s | 8.3 |
冷間始動粘度 (0W) | ASTM D5293 | mPa.s (cP) | 5700 |
動粘度 @ 40℃ | ASTM D445 | mm²/s | 44 |
粘度指数 | ASTM D2270 | – | 166 |
凝固点 | ASTM D97 | ℃ | -48 |
閃点 (PMCC法) | ASTM D93 | ℃ | 198 |
硫酸灰分 | ASTM D874 | % wt | 0.9 |
表からわかるように、各項目で際立った差はありません。
唯一、冷間始動粘度 (0W)の値については、カストロール エッジ(EDGE)の方が、高性能になっています。
「冷間始動粘度(0W)」とは、エンジンオイルの「0W」グレードが指す冷間時(低温状態)での粘度のことです。
ここでの「W」はWinter(冬)を意味し、この指定があるオイルは特に低温での性能が求められる条件に適しています。具体的には、オイルが-35℃の環境下でどれだけ流動性を保つかを示し、エンジンの冷間始動時の摩耗を減少させ、効率的な潤滑を提供します。
「0W」の評価は、オイルがどれだけ低温で流動するかを示す数値で、数字が小さいほど低温での性能が高いことを意味します。これにより、冷え切った状態からのエンジン始動時にもスムーズにオイルが循環し、エンジン部品を迅速に潤滑できるため、摩耗や損傷リスクを低減します。
カストロール エッジ(EDGE)の口コミ
カストロール エッジ(EDGE)の口コミを教えてください。
悪い口コミ
- 以前使用していたオイルに比べてエンジン音がうるさくなった。特に、エンジン始動時やアイドリング時に顕著。
- 以前使用していたオイルに比べて燃費が悪くなった。街乗りだけでなく、高速道路走行でも燃費の悪化を実感。
※エンジン音や燃費に関して、真逆の口コミも多数あります。結局のところ、エンジン種別(車種)やオイルの粘度によっても印象は変わるのかもしれません。色々試して、自分の車や使い方に適したものを見つけるしかないでしょう。
良い口コミ
- エンジン性能が向上した。特に、アクセルレスポンスとトルク感が向上。
- 燃費が向上した。街乗りだけでなく、高速道路走行でも燃費の向上を実感。
- エンジン音が静かになった。特に、エンジン始動時やアイドリング時に静粛性を実感。
- 滑らかな乗り心地になった。特に、路面の凹凸を吸収する能力が向上。
- 高温安定性が高く、夏場でも安心して使用できる。特に、高速道路走行や峠道での走行でも安定した性能を発揮。
\エンジンを守る、最強の盾。カストロール エッジ/
カストロール マグナテック(MAGNATEC)の口コミ
マグナテック(MAGNATEC)の口コミも知りたいです。
悪い口コミ
- オイル交換後、エンジンオイル漏れが発生した。ディーラーにて点検したところ、パッキン劣化が原因とのこと。
- 長期間使用したところ、エンジン内部にスラッジが溜まった。エンジンオーバーホールが必要になった。
※オイル漏れは、パッキンの問題なので、オイルは関係ありませんね。
スラッジに関しては、長時間、高回転で回すなど、運転の仕方にもよると思いますので、原因がオイルによるものかどうかは何とも言えません。
ちなみに、エンジンのスラッジとは、エンジン内部で生成される黒くて粘り気のある堆積物のことを指します。このスラッジは、エンジンオイルが酸化する過程や、燃料の不完全燃焼、汚れや水分の混入により形成されます。主に、オイルが高温下で長時間使用されることで、その化学的性質が変化し、重い油分と不純物が固まってスラッジとなります。
良い口コミ
- エンジン始動がスムーズになった。特に、冬場の始動性が向上。
- 燃費が向上した。街乗りだけでなく、高速道路走行でも燃費の向上を実感。
- エンジン音が静かになった。特に、エンジン始動時やアイドリング時に静粛性を実感。
- 滑らかな乗り心地になった。特に、路面の凹凸を吸収する能力が向上。
- 高温安定性が高く、夏場でも安心して使用できる。特に、高速道路走行や峠道での走行でも安定した性能を発揮。
\分子が守る、あなたのカー・ライフ/
カストロールのエッジとマグナテックは、どちらがおすすめ?
わかったようなわからないような、結局、どっちがいいの?
お答えします。
よくわからないというご意見はごもっともだと思います。
既に解説したように、一般的には、100%合成オイルの方が、高性能で高価なものが多いですが、エッジ(EDGE)とマグナテック(MAGNATEC)では、実売価格に、あまり差はありません。もしろ、マグナテック(MAGNATEC)の方が高いくらいです。
また、それぞれのオイルの謳い文句からすると、カストロール エッジ(EDGE)は、高回転時の高熱対策に優れたオイルで、マグナテック(MAGNATEC)は、エンジン始動時の摩擦軽減に優れたオイルという印象を受けますが、一般使用において、それが実感できるかどうかは微妙でしょう。
それよりも、適正距離、適正期間で、こまめにオイル交換することの方が、はるかに重要だと思います。
まとめ
ここまで、カストロール エッジ(EDGE)とマグナテック(MAGNATEC)の違いを詳しく解説してきました。簡単にまとめると、以下のようになります。
- カストロール エッジ(EDGE)は、100%合成オイル、マグナテック(MAGNATEC)は、半合成油(化学合成油+鉱物油)
- 恐らく、ごく一般的な使用においては、それぞれの違いは、なかなか分かりにくい程度のものだと思われます。
- エンジン保護のためには、オイルの種別よりも、定期的な交換をするほうが、効果的
\摩耗からの解放、未来のエンジン技術/
\摩擦減少、パフォーマンス最大化/