コムテックのドラレコには、HDRシリーズとZDRシリーズがあるけど、何が違うの?
今や、車の装備として、必須になったドライブレコーダー。その国内最大手のコムテックの製品ですが、最近では、360°カメラや、ミラー型、前後2カメラなど、多種多様のものが販売されていますね。
その中でも、大きく分けると、HDRシリーズとZDRシリーズがあります。
さて、この2つのシリーズ、シリーズとして何か違いがあるのでしょうか?
現在、コムテックのドラレコとして、販売されているものを、シリーズ別、タイプ別に分類したものが、下の表になります。
機能 | HDRシリーズ | ZDRシリーズ |
---|---|---|
360°カメラ | HDR362GW | ZDR059 |
HDR361GS | ZDR037 | |
ミラー型モデル | ZDR048 | |
ZDR038 | ||
2カメラモデル | HDR362GW | ZDR059 |
HDR967GW | ZDR058 | |
HDR965GW | ZDR055 | |
HDR801 | ZDR045WL | |
HDR701 | ZDR045 | |
HDR301 | ZDR043 | |
ZDR037 | ||
ZDR036 | ||
ZDR035 | ||
ZDR018 | ||
ZDR017 | ||
ZDR016 | ||
1カメラモデル | HDR204G | ZDR041 |
HDR203GR | ||
HDR002 |
これら以外にも、指定店モデルと言われるものもありますが、ここでは省いています。
これら製品の仕様を比べてみましたが、HDRシリーズとZDRシリーズで、共通して異なっている部分は、24V電源に対応しているかどうかという点でした。
HDRシリーズ | 12/24V対応 |
---|---|
ZDRシリーズ | 12V対応 |
24V対応とは?
ごくごくわかりやすく言うと、トラックやバスなどの車両にも対応しているかどうかということです。
※ネットの情報を調べてみると、HDRシリーズだけが日本製だとか、保証期間が3年なのは、HDRだけのような記述もありましたが、かつてはそうだったのかもしれませんが、少なくとも現在は、そのようなことはありませんでした。
本文では、もう少し詳しく解説していきます。
\360°カメラとリアカメラで全方向死角なし/
HDRシリーズとZDRシリーズの違いは?
既に述べたように、コムテックのドラレコには、大きく分けて、HDRシリーズとZDRシリーズがあり、シリーズに共通した違いは、電源の電圧対応の違いでした。
具体的には、HDRシリーズが、12V/24Vの電圧対応であるのに比べ、ZDRシリーズは、12Vのみの対応ということです。
素朴な疑問ですが、12V/24V対応の機種だけでいいんじゃないですか?
はい、確かにそう考えても不思議ではありませんね。
では、なぜ12V/24Vの電圧対応のHDRシリーズと12Vのみの対応のZDRシリーズの2系統のシリーズが存在するのでしょうか?
公式のホームページに記載があるわけではありませんが、カーすきの見解について、書きますね。
24V電源車と12V電源車
そもそもの話ですが、いわゆる自動車と言われるもには、バッテリーが搭載されていますが、ざっくり言うと、乗用車や小型車には12Vバッテリー、大型車両や商用車(例えばバスやトラックなど)には、24Vバッテリーが搭載されています。
その理由まで書くと、なかなか話が終わらないので、ここではそういうものだと言う事で話を進めます。
普通に考えて、24Vにも対応するドラレコは、より複雑な設計や強化された電子部品を必要とするため、12Vのみ対応するドラレコよりも価格が高くなる可能性が大です。
そうなると、24V/12V両方に対応するドラレコだけを作っていたならば、市場の大きな、普通車、小型車の市場で、コスト的に不利になることは容易に想像できます。
そこで、12V専用の製品シリーズであるZDRシリーズの必要性も理解できるのではないでしょうか?
価格比較
その証拠というわけではありませんが、
最近の最も主流と思われる、前後2カメラのドラレコを、HDRシリーズとZDRシリーズで比較してみましょう。
商品名 | HDR967GW | ZDR055 | |
---|---|---|---|
カメラ | 撮像素子 | 1/2.7型CMOSセンサー | 1/2.8型CMOSセンサーSTARVIS 2技術搭載 |
《リヤカメラ》1/2.8型CMOSセンサー PureCel Plus-S技術搭載 | 《リヤカメラ》1/2.8型CMOSセンサーSTARVIS 2技術搭載 | ||
総画素数 | 200万画素 | 200万画素 | |
《リヤカメラ》200万画素 | 《リヤカメラ》200万画素 | ||
有効画素数 | 最大200万画素 | 最大200万画素 | |
《リヤカメラ》最大200万画素 | 《リヤカメラ》最大200万画素 | ||
レンズ画角 | 水平136° 垂直70°(対角168°) | 水平138° 垂直70°(対角168°) | |
《リヤカメラ》水平130° 垂直68°(対角158°) | 《リヤカメラ》水平138° 垂直70°(対角168°) | ||
F値 | F2.0 | F1.8 | |
《リヤカメラ》F2.0 | 《リヤカメラ》F1.8 | ||
レンズ材質 | ガラス | ガラス | |
《リヤカメラ》ガラス | 《リヤカメラ》ガラス | ||
液晶解像度 | 320×240 | 320×240 | |
電源電圧 | DC12V/24V | DC12V |
主な項目だけの比較ですが、スペックはほぼ同等です。
むしろ、リアカメラの明るさや画角など、ZDR055の方が優れているところさえあります。(この表にはありませんが、GPS機能など、逆にHDR967GWの方が優れている点もいくつかあります。)
一方で、この2機種の実勢価格を比較してみましょう。
HDR967GW | ZDR055 |
---|---|
約3万円 | 約2.5万円 |
※2024/07/16 価格.com調べ
実勢価格では、5,000円ほど、HDR967GWの方が高くなっています。
この差が何によるものかを考えたときに、電源対応を除けば、同じような仕様なので、24Vに対応するための回路部分にあると考えるのは妥当ではないでしょうか?
ZDR055の口コミ
コムテックのドラレコは、国内販売台数が7年連続第1位だそうです。
ちなみに、2位はユピテル、3位はケンウッドと続きます。
ドラレコという、比較的、変化が激しく競争激化の業界で、7年連続売上第1位というのは、その商品の信頼性や満足度が高いという、最大の証でしょうね。
先程、例に出した、現在、最も主流である前後2カメラの売れ筋製品である、「ZDR055」の口コミを見てみましょう。
悪い口コミ
- メニュー画面が少し複雑で、設定変更が分かりにくいと感じました。もう少し直感的な操作性だと、使い勝手が良いと思います。
- タッチパネルの反応が、やや遅いと感じます。
※確かに、操作性はあまりいいとは言えませんが、小さな筐体に、限られたインターフェースしか付けられないので、ある程度はしかたないように思います。一度、設定すれば、そうそう変えることもないと思いますし。
※コムテックのドラレコは、カーすきも何台か購入して使った経験がありますが、特にタッチパネルの反応が遅いとは感じませんでした。どこのメーカーも似たり寄ったりでは思います。ドラレコ性能の本質の部分でもありませんし。
良い口コミ
- 昼間の映像がとにかく綺麗です。ナンバープレートはもちろん、周りの車や歩行者の様子までくっきりと写っています。
- 逆光や強い日差しの中でも、白飛びや黒つぶれが少なく、鮮明な映像を記録できるのが気に入っています。
- 前方170度、後方140度の広い画角で、前後左右の状況をしっかりと記録できます。
- 歪みの少ない映像なので、実際の状況を正確に把握することができます。
- 車線変更や交差点での右左折など、いざという時に役立ちそうです。
\昼も夜も鮮明な映像で、大切な瞬間を逃さない/
まとめ
これまで、コムテックのドラレコ、HDRシリーズとZDRシリーズの違いを詳しく見てきました。
- 最大の違いは、24V電源に対応しているか否か。HDRシリーズが、24V/12V対応、ZDRが12Vのみの対応になります。
- 公式に記載があったわけではありませんが、ZDRシリーズは、24Vに対応する必要のない、普通車、小型車向けの製品で、コストダウンを図り、競争力を持った商品として開発されているのではないかと思われます。
普通車・小型車向けなら、これで決まり!